衆197-3沖縄県知事選挙の結果が政府の辺野古基地建設の方針にあたえるものに関する質問主意書

第197回国会 3 沖縄県知事選挙の結果が政府の辺野古基地建設の方針にあたえるものに関する質問主意書

提出者:逢坂誠二議員

※以前noteに投稿したものを再投稿します

 

今回は質問主意書を出来るだけ話し言葉で訳してみる、ということに挑戦してみます。

質問主意書はほとんどが「導入文」と「質問文」とに分かれるような構成になっています。
最初に前提として「こんなできごとがありましたね」「この質問主意書はこの件に関して聞きますよ」みたいなことを書いて、そのあとに質問文が来ます。
テスト問題みたいですよね!

今回とりあげる質問主意書は前提として3つのことがらを挙げています。その部分が少し難しいかもしれませんが、全体としてはわりと分かりやすい話なので、原文でも比較的読みやすいかなと思います。導入部分は、なんとなくふーんそういう話があるんだーって感じで読み流して、質問文をしっかり読んでいくと全体的に掴めてくるのではないかと思います…たぶん…

【注意】以下は「全く知識のない私が分かる範囲で話し言葉にしてみた」という程度のものですので、内容が間違っている可能性もあります。こういう楽しみ方もあるんだな、という程度で読んでみてください><
(内容に関しては必ず原文を読んで確認してください)

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197-衆3.沖縄県知事選挙の結果が政府の辺野古基地建設の方針にあたえるものに関する質間主意書 の話し言葉

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【前提1】
公職選挙法第1条を引用します。
公職選挙法第1条には「この法律は、日本国憲法の精神に則り、衆議院議員参議院議員並びに地方公共団体の議会の議員及び長を公選する選挙制度を確立し、その選挙が選挙人の自由に表明せる意思によつて公明且つ適正に行われることを確保し、もつて民主政治の健全な発達を期することを目的とする。」とあります。
公職選挙法第1条では、有権者は選挙により「自由に」意思を「表明せる」ことができ、それは「民主政治の健全な発達を期する」ものであると示されています。

【前提2】
辺野古移設をめぐり、辺野古沿岸部の埋め立て承認を撤回した沖縄県への対抗措置として、岩屋防衛大臣行政不服審査法に基づいて国土交通大臣に審査を請求し、撤回の効力停止を申し立てたことを表明しました。
そして、岩屋大臣は「普天間飛行場の危険性除去と返還を一日も早く実現できるよう努力する」こともあわせて表明しました。

【前提3】
防衛省行政不服審査法に基づいて審査請求をした際の玉城デニー知事の発言を引用します。
安倍総理や菅官房長官に対話による解決を求めたわずか5日後に対抗措置を講じた国の姿勢は、県知事選で改めて示された民意を踏みにじるものであり、到底認められるものでない」

これらを踏まえて、質問します。

 

1.
公職選挙法第1条には「自治体首長の選挙結果はその自治体の有権者の意思の表れであって、政府や行政機関が政策判断をする際にその意思を軽んじてはならない」と書いてあると思うんですが、政府の見解はいかがですか?

2.
沖縄知事選の結果を踏まえても、「普天間飛行場の危険性除去と返還を一日も早く実現できるよう努力する」ため、辺野古移設の方針に変わりはないということでよろしいでしょうか?

3.
沖縄県知事選は圧倒的大差で玉城デニー候補が勝利したわけですが、これは玉城知事も言っているように、この知事選挙で辺野古への新基地建設反対の民意が改めて示されたものであると考えられます。
そのことを踏まえれば、防衛大臣の行った行政不服審査法に基づく国交大臣への審査請求、撤回の効力停止の申し立ては、玉城知事の言う通り「知事選で示された民意を踏みにじるもので、到底認められない」ものだと思うのですが、政府の見解はどうなっていますか?

4.
そもそもこの知事選挙の結果において、辺野古への新基地建設反対の民意が改めて示されたことを政府は認識していますか?

5.
沖縄県知事選挙で、玉城デニー候補が圧勝したことは、政府の米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を進めるという判断にただちに影響を及ぼすものではないという理解でよろしいんでしょうか?

6.
ところで、玉城デニー知事が安倍総理との会談の中で、政府に普天間基地の移設計画について話し合う場を設けるよう要請したことについて、10月12日に菅官房長官は記者会見でこんな発言をされていましたね。
沖縄県との間にさまざまな話し合いの協議会があるが、そうしたものはお互いに調整して進めていきたい」
この発言は、一体どういう意味でしょうか?沖縄県知事選挙で出てきた民意を受け止めるための新設の協議の場を設ける必要はなく、従来の枠組の中で調整を進めていくという意味ですか?政府の見解を示してください

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なんだかとても煽ってる人みたいになってしまった気が…(私は質問主意書は基本煽ってる人みたいに読んでますが)

ものすごくざっくり言うと、「沖縄県知事選は辺野古新基地反対派の玉城デニーさんが勝ったわけだけどその結果を無視して辺野古移設進めるの?いいの?それでいいの?」ということを6問にわたって繰り返ししつこく聞いてる質問主意書だな、と思いました。

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noteからの転載は以上です。

本日、辺野古の海に土砂の投入が始まりました。

www3.nhk.or.jp

 

mainichi.jp

 

沖縄の民意は、「辺野古新基地反対」です。
過去の選挙で明確にそのことが示されているのです。

形式だけの知事との話し合いの場を設け、話を聞いたフリだけして、辺野古の埋め立てを進める。
政府にとっての「民意」というのは果たして何なのでしょうか。

 

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質問主意書をどうやったらいろんな人に楽しんでもらえるか、いろんなパターンを考えながら投稿しています。
こうすると分かりやすい、この記事のパターンが好き、などありましたら感想を投げつけてくれると嬉しいです!

※なお、引用部分は読みやすくするために改行や括弧、数字の修正を行なっております