【ブラック校則】校則で下着の色を指定することについて(国会議事録その2)

第197回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号 平成30年11月14日

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当時は立憲民主党で、現在無所属の初鹿議員の質疑です。

 

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初鹿明博

次は、今度は肌着の問題に入ります。
実は、ことしの夏ぐらいに、運動着、体操服の下に肌着を着るのを禁止している学校があるということで、結構親御さんの間で話題になったというのを御存じでしょうか。御存じですよね。
この問題は、私も質問を通常国会で夏の前にやりたかったんですが、なかなか機会がなかったので今になってしまっているんですけれども、質問しようかなと思っていたら、お手元に新聞記事を載せておりますが、川内先生の地元の鹿児島県なんですけれども、女子生徒の肌着が黒だったということで校外学習に参加させなかったということが起こったわけです。
本当に起こったことなんですが、白いブラウスの下に黒いタンクトップを着ていて、それが透けて見えるのがだめだということで、親御さんも来ていろいろあったみたいですけれども、それで参加できなかった。
このこと自体、私、非常に問題だなと思うし、校則で肌着の色まで縛る必要があるのかなというのは疑問です。
特に、体操服ですと、今、大体小学校の中学年ぐらいから体も成長してきますから、女の子はやはり透けたりするのを気にするんじゃないかと思うんですよ。
では、一体どれぐらい、そんな禁止しているような学校があるのかなというのを調べようと思って、なかなかなかったんですが、実は、菅公という学生服をつくっているメーカーがきちんと調査していて、すごいなと思ったんですが、それを今つけておりますから見ていただきたいんです。
まず、クエスチョンの二で、体操服の透けが気になるかという質問に対して、女子の六八・二%、大体七割ぐらい、やはり透けが気になると答えているわけです。
それで、もう一枚めくっていただいて、結構びっくりなんですが、三、下着の着用の許可状況というところで、ちょっと見にくいんですが、一番右端が、許可していない、認められていないというところなんですけれども、低学年だと一九・九%、約二〇%、中学年で一四・五%、高学年でも八・九%、これは小学生ですね。全体で一四・四%。大体一五%近くが体育の授業のときに下着を着ちゃいけない、肌着を着ちゃいけないというふうになっているんです。
いろいろ調べていくと、学校の通知みたいなのもたくさんネットで拾えるんですが、その理由として、汗をかいて、それが冷えると風邪を引くからと。
だったら、着がえを持っていけばいいじゃないですかね。
そんな単純なこともわからないのかなと思うんですが、こうやって体育の授業で肌着を着ちゃいけないというのは、私はやはり不適切じゃないかと思うんですよ。
先日も、どこかの市長さんで、中学生が汗をかいて頑張っていた姿を見て、下着が透けていたというようなことを言って非難を浴びていた方がいると思いますが、やはりそういうことになってしまうわけですよね。
ですので、ぜひ、校則で肌着の色を指定するとか体育の時間に着ちゃいけないとか、そういうことは不適切だということを、大臣、文科省から全国に通知するということはできないんでしょうか。

 

【柴山文科大臣】
まず一般的に、校則については、各学校がそれぞれの教育目標を達成するために必要かつ合理的な範囲で定めるものでありまして、校則に基づいて具体的にどのような手段を用いて指導を行うかということについても、基本的には各学校において適切に判断されるものと考えております。
先ほど新聞記事を御紹介いただいた鹿児島県の事案では、社会生活の公式の場において白いワイシャツの中に色のついた肌着を着ることは通常想定しがたいことから、学校としては、生徒がマナーを備えた大人になることを狙いとして色についての校則を定めているというのが、鹿児島県教育委員会からの聞き取りなんですけれども、ただ、今新聞記事にあったとおり、その処分として課外活動に参加させなかったということは、これは学校も教育委員会も不適切だったということは認めております。
いずれにいたしましても、校則の内容については、学校を取り巻く社会環境や児童生徒の状況の変化に応じて、絶えず積極的に見直していく必要があるというように考えておりまして、このことは、ことしの六月、生徒指導担当向けの会議において周知を行わせていただいたところでもありまして、引き続き、さまざまな機会を捉えて周知徹底に努めていきたいと思います。
あと、先ほどの体育の授業の、体操服の下に肌着をつけてはいけないということを決まりとしている小学校、これも相当数あるということは承知をしております。
その設定や見直し、先ほど通知を出させていただいたということなんですけれども、とにかく、長年の慣習にとらわれることなく、児童生徒の実態や社会の変化などを踏まえて、今日的な観点から有効や合理的で教育上意義あるものとすること、また、教職員だけでなく保護者を始めとする学校関係者からの意見を踏まえることが適当であるというように考えております。
こうした考え方のもとで各学校が適切に対応するよう、都道府県教育委員会等に対して適宜指導助言を行うよう求めてまいります。

 

初鹿明博
ありがとうございます。
しっかり対応していただけるというふうに確認をさせていただきました。

 

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社会生活において白いワイシャツの下に通常は色の付いたシャツを着ない、というの、男性なら「まだ」わかるのですが、女性は全くそんなことないですよね…理由になっていません。
あと以前も書きましたが一番透けない色はワインレッドですヽ(^o^)丿

体操服の下は下着を着せない、は明らかにおかしいのでそういう学校があるならすぐにでもやめるべき。
汗をかいて風邪をひくから…は本当、着替えを持って行けばいいと思います。

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・どんな通知を出したのか?
・菅公の調査
新しく出てきたこのあたりをゴソゴソしてみたい