200-7「内閣総理大臣主催の「桜を見る会」に関する質問主意書」関連 2019.5.24内閣委員会引用
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【初鹿委員】
皆さんのお手元に「桜を見る会」と書いた資料をつけさせていただきました。
今回は、総理主催の桜を見る会の予算が3倍に膨らんでいる、そういう指摘がありますので、その点について取り上げさせていただきます。
内閣府からいただいた資料をもとに、うちの事務所でまとめさせていただきました。
26年から31年までは資料が残っている、5年保存ということで残っているんですが、それ以前はないということでありました。
しかし、報道のニュース、過去のニュースなどを調べてみたら、25年度の参加者数は12000人だったというのが出てきましたので、ここは12000と仮置きでさせていただいております。
それと、一番最後のページに、こちらは行政改革実行本部が出している資料なんですが、随意契約を行ったものの公表資料という中に平成25年度の桜を見る会における飲食物の提供業務というのが載っておりまして、これが972万2000円ということなので、それも25年度のところで記載をさせていただいているのがこの資料であります。
これを見ていただくとおわかりのとおり、予算の額として計上しているのは1766万6000円で、26年からずっと変わっていないんですよ。
ところが、実際に支出した額というのは、26年が、この時点から予算額よりも多いんですよ、3000万なんですよ、約3000万。それで30年度は5200万を超えているというように、1.5倍ぐらいに金額がなっていて、予算額からすると3倍になっている。
この予算の計上の仕方というのは明らかにおかしいと思うんですよね。
前年度、この予算の範囲で足りないんだったら、次の年は実際に使った金額に応じた予算計上をするべきだと思うんですよね。
そもそも予算の範囲で事業は行うべきだと思います。
これができないんだったら、やはりきちんと実際に合う予算額を出す必要があると思いますが、これは不適切だと思いませんか。
それで、これは改善できませんか。
【井野政府参考人】
お答えいたします。
桜を見る会につきましては、準備、設営に必要最低限となる経費を前提に予算を計上しているところでございます。
他方、実際の開催に当たりましては、その時々の情勢を踏まえ必要な支出を行っており、結果的に予算額を上回る経費がかかっているところでございます。
来年度以降につきましては、これまでの予算計上の考え方及び実際の支出状況などを踏まえつつ対応してまいりたいと考えております。
【初鹿委員】
何か、結果として多くかかったような言い方をしているんですが、それはうそでしょう。
何でかといったら、会場設営業務、飲食物提供業務というように、2つの業務を企業に受注させているわけですよね、入札をして。
もうこの時点で金額がオーバーしているわけですよ。
つまり、結果としてふえているんじゃなくて、最初からこの予算よりも多く支出することを決めてやっているわけですよ。
これはやはり不適切過ぎると指摘をさせていただきます。
その上で、この会場等設営業務、見ていただきたいんですが、まず、飲食物提供業務もそうなんですが、ずっと同じ会社がとり続けているんですね。
ずっと同じ会社なんですよ。
それぞれいきますけれども、まず会場等設営業務なんですが、26年は744万6600円でした。
それが、平成30年になると1600万、31年は1800万と倍以上になるんですよね。
設営ですから、人数が、参加者の数がふえれば、それなりに対応する人もふえるから多少ふえることはあり得るのかもしれませんけれども、それにしても、人数のふえ方に比べて金額のふえ方が大きい。
一人当たりの金額というものを割り出してみました。
そうしたら、26年は一人当たり544円だったのが、31年は997円と倍になっているわけですよね。
つまり、一人当たりの経費も上がっている。こうやってウナギ登りになっているんですよ。
また、私、非常に不可解だなと思ったのは、これは一般競争入札なんですが、実は、入札がきちんと行われたのは26年だけで、次のページに入札の情報を載せておりますが、26年は確かに3社応募していて、ムラヤマが落としているんですね。
それ以降は一者応札なんですよね。ずっと一者*1なんです。
私は何が一番不可解かというと、同じ業務を行うわけです、桜を見る会と。
それで、きのう確認をしたら、参加者数は、入札を行う時点では前年よりふえるのかどうかわからないということなんですね。
つまり前年と同じことをやるのに、このムラヤマという企業は前年よりも高い金額で入札しているんですよ。
確認ですけれども、一般競争入札ですから、予定価格があって、予定価格をオーバーしたら落札できないですよね。
【井野政府参考人】
御指摘のとおりだと思っております。
【初鹿委員】
ここを皆さん考えてもらいたいんですよ。
前年やったのと同じことをやる、入札で一番安い金額が落とされる、入札する時点では競争相手がいるかどうかわからない、その段階で前年よりも高い金額を毎年入れているんですよ。
不自然だと思いませんか。
入札の金額が前年よりも高い、そういう自信がなければ高い札は入れられませんよ。
まあ、26年は入札をしたから、もしかしたら予定価格よりもかなり安くとったかもしれません。
しかし、これを見てください。
27年が1000万だったのが、28年は1400万。
前年と同じことをやるのに400万円も高い金額を入れる。
結構な勇気ですよね。
これは、どう考えても、この予定価格を知っていたんじゃないかと疑わざるを得ないような、そういう状況です。
ただ、それはわかりません。仕様書を見て、それで、仕様書の中身が違うのかもしれないです、新たな何か対応しなきゃいけないものがふえているのかもしれませんけれども、それにしても、一人当たりの単価とかを考えても、これは尋常じゃないなというふうに思うんですが、不自然だと思いませんか。
【井野政府参考人】
お答え申し上げます。
同一業者が続いているとの御指摘でございますけれども、一般競争入札への参加はそれぞれの企業の判断によるものでございまして、当該業務につきましては、公正な一般競争入札を経て、結果的に同一業者が落札しているというものでございます。
【初鹿委員】
私が問題にしているのは、同じ業者がずっと落札していることを問題にしているんじゃなくて、同じことをやっているのに次の年に高い金額を入札している、なぜ高い金額を入れられるのかということが不自然じゃないのかと言っているんですね。
落札率を聞けというお話がありましたが、きのう、落札率をでは出してくれと言ったら、そうすると予定価格がわかるから公表できませんというお答えだったんですが、これはやはり不自然なので、落札率、予定価格が幾らだったのか、全て、もう済んだことですから、明らかにしてください。
いかがですか。
【井野政府参考人】
終了した事業の落札率、予定価格につきましても、同種の契約の予定価格の類推が容易となりますので、非公表とさせていただいております。
【初鹿委員】
それだと不可解なことがわからないから、これは公表すべきだと思いますよ。
では、何で、毎年同じことをやるのに高い金額を入れられるのか、その根拠を教えてください。
仕様書が明らかに変わっているようなところがあるんですか。
どこでこの予定価格が変わるのか。
予定価格の決定は誰が行って、積算はどなたがやっているのか、どういう根拠があるのかということをまず教えてください。
【井野政府参考人】
予定価格の積算方法ですとかその決定過程の御質問でございますけれども、予定価格は、その内容を公表することにより、予定する価格が類推され、公正な競争が阻害されるおそれがございますので、積算方法を含め、非公表とさせていただいております。
【初鹿委員】
皆さん、これ、納得できますか。
与党の皆さんも納得できますか。
さすがに与党の皆さんだって、こんな、同じことを毎年やっているのに、どんどんどんどん予定価格が上がっていて、その予定価格に合うように同じ業者が金額を上げて入札し続けている、これを不自然だと思わないでいられるのか。
本当に不思議ですよ。
皆さん、多分、不自然だと思っていると思います。
ぜひ、予定価格、済んだところでいいですから、公表することをお願いをいたします。
答弁はもういいです。
では、次、飲食物提供業務の方に入ります。
ここも、ずっと同じ会社がやっているんです。ただ、こちらは、一般競争入札ではなくて、企画競争型の、企画提案型の、そういう入札になっております。
27年と29年だけ別の会社が参加をしていますが、このジェーシー・コムサというところがずっと落札し続けているという構造なんですね。
先ほど示した25年の数字ですと、972万2000円なので、一人当たりの単価は810円なんですよ。
ところが、31年になると、2200万近くになっていて、参加者数で割ると1204円になるんですね。
皆さん、与党の先生方も、パーティーをやられると思うので御理解していただけると思うんですが、立食ですよね、立食パーティーでしたら参加者数がふえればふえるほど一人当たりの単価は下がりますよね、これは当たり前ですよね。
ところが、参加者が1.5倍まではいかないけれども、それぐらいふえているにもかかわらず、25年から31年までの間に一人当たりの単価が1.4倍になっている。
やはりこれは不自然だと思うんですよ。
不自然だと思いませんか。
【井野政府参考人】
お答えいたします。
毎年の桜を見る会の開催に当たりましては、前年の実施状況などを踏まえつつ毎年見直しを行っておりまして、その時々の必要な経費を計上しているところでございます。
飲食物提供業務につきましても、前年の状況などを踏まえながら、その年々の必要なものを提供するということでやっているところでございます。
【初鹿委員】
必要な経費を計上していると今言いましたけれども、誰が計上しているんですか。
【井野政府参考人】
我々内閣府の方で必要なものを検討いたしまして、それで契約する業者との間で決めているところでございます。
【初鹿委員】
企画競争入札ですが、これは企業の側が、どういうものを提供するかとか、内容とあわせて金額も提案をされているんじゃないんでしょうか。
【井野政府参考人】
御指摘のとおりでございます。
【初鹿委員】
皆さん、今聞きましたか。
つまり、毎年金額がふえているのは、この受注している企業が提案をして毎年金額がふえているんです。
その結果、25年は900万だったものが、31年には2100万になっているんですよ。
これはさすがにちょっとやり過ぎだと思いませんか。
これ、同じ予算なんですよ。
予算はずっと1766万6000円なんですよ。
これなのに、予算は変わっていないのに、970万だったのが2100万になる、これは不適切だと思いませんか。
【井野政府参考人】
お答えいたします。
その時々の状況を踏まえまして支出を行っているところでございます。
今後につきましても、予算の効率的な執行に向けて努力はさせていただきたいと思っております。
【初鹿委員】
どこが効率的なんですか。
では、その時々の状況と言いましたけれども、25年の状況と31年の状況で何が違うのか、答えてください。
【井野政府参考人】
人数等が異なっているということがあると思います。
【初鹿委員】
では、25年、参加者が12000人で、31年は18200人になっているということですが、倍までふえていないですよね。
となると、サーブする人も倍にはならないですよね。
まあ1.5倍にもならないんじゃないかと思いますが、金額は倍になっていますよね。
一人当たりの賃金も変わっているのかもしれませんけれども、それが、では、どの程度、一人当たりの働く人の賃金が変わっているのか、そして人数がどれぐらいふえたのかということはきちんと把握をしているんでしょうか。
それで、それが妥当だという判断を誰がしているんでしょうか。
【井野政府参考人】
今御指摘いただきましたような分析につきましては、必ずしも十分できているわけではないかもしれませんけれども、前年の状況などを踏まえながら、必要な経費を計上しているということでございます。
【初鹿委員】
十分に分析できていないって、多分、全く分析なんかできていないんですよ。
これはきちんと中身を精査した方がいいですよ。
というか、精査してくださいよ。
少なからず、これは国民の税金でやっているわけですからね。
こんな、5年間で倍にも膨れ上がるような、予算が増大しているというのはやはり尋常じゃないと思います。
ほかの予算でありますか、こんな倍になるような。
これは、しかも、さっき言ったように企画提案型で、ずっとこの一社しか提案していない状況が続いているわけですよ。
それでどんどん金額が上がっている。
これはやはり不自然過ぎます。
ぜひここはきちんと精査をしていただきたいと思います。
そもそも、競争原理が働かないような状況で同じ一社に受注させ続けるというやり方で本当にいいんでしょうか。
【井野政府参考人】
お答えいたします。
一般競争入札あるいは企画競争という制度を利用しておりますので、そこのところは適切にやらせていただいているものと考えております。
【初鹿委員】
飲食物提供業務を企画競争でやるのをやめたらどうですか。
このやり方だと、業者の言いなりというか、業者が出してきた金額をそのまま追認するようになって、何社かあればいいんですが、一社でこのやり方というのは、やはり、予算の執行ということを考えると、ちょっと問題があるんじゃないかと思うんですね。
やはり、上限金額がどれぐらいかというのはきちんと決めていかないと、どんどんどんどんこうやって上がっていってしまうということになると思うんですが、この入札の仕方を改めるということは検討できないでしょうか。
【井野政府参考人】
飲食物提供業務が企画競争になっているということでございますけれども、飲食物の調達に当たりましては、招待者へ提供する飲食物につきまして、例年と同等の品質が確保されたものを提供する必要があるといったような事情もございます。
いずれにいたしましても、御指摘につきましては参考にさせていただきたいと考えております。
【初鹿委員】
皆さん、例年と同等の品質というお答えが来たんですが、平成26年から31年までのこの5年間の間に、こんなに、1.5倍も金額が上がるくらい物価が上昇していることはないですよね。
つまり、同等以上のことをしているか、量をふやしているのか、どちらかなんだと思います。
先ほども言いましたけれども、入札の段階では人数がふえるかどうかもわからないで入札している。
一応、要項では10000人程度ということになっているわけですよね。
それが同行者もいたりするからふえて、ことしは18200人にもなっているということでありました。
そう考えると、同等以上になっているんじゃないか、若しくは量をふやしているんじゃないかと思いますが、そこはきちんと確認をした上で、この金額でお認めになっているんでしょうか。
【井野政府参考人】
お答えいたします。
量でございますけれども、毎年、前年の状況を踏まえながら、前年の状況に応じて必要な対応を次の年には行っていく必要がございますので、例えば、前年に飲食物が少し不足ぎみだったというようなことがあれば、少しことしはふやそうかといったようなこともございます。
量と価格につきまして厳密な分析は十分にできておりませんけれども、適切に今後検討してまいりたいと考えております。
【初鹿委員】
前年食事が少ないからふやすというお話が今ありましたが、それだったら、予算額をきちんとふやして計上すべきじゃないですか。
前年よりもふえるということがもうわかっているというような答弁ですよね、足りないんだから。
だったら、毎年1766万6000円でずっとそろえてきて、この計上の仕方が明らかに誤っていたということになりませんか。このやり方は誤っていたとお認めになっていただけませんか。
【井野政府参考人】
最初にもお答え申し上げましたけれども、桜を見る会につきましては、準備、設営に必要最低限となる経費を前提に予算を計上してきたところでございます。
来年度以降につきましては、これまでの予算計上の考え方及び実際の支出状況などを踏まえつつ対応してまいりたいと考えております。
【初鹿委員】
もう一回、ちゃんと答弁してもらいたいんですが、今までの実績から見ても、予算額よりもはるかに多くの支出をしているんですよ。
必要な経費を計上していますということではないでしょう、明らかに。
必要なものも載せずに予算額を少なく見積もっているというか、少なく見せかけるように毎年同じ金額を出して、実際には、わからないようにどんどんふやしていたということじゃないですか。
これはやはり是正しないといけないと思いますが、今までのやり方は間違っていたということをここできちんと認めた上で、来年度からは前年度の実績に応じた予算を計上するということを約束してください。
【井野政府参考人】
来年度以降でございますけれども、予算額の計上につきましては、財政当局とも相談していく必要がありますので、しっかりと、そこのところは、先ほど申し上げましたように、これまでの予算計上の考え方及び実際の支出状況などを踏まえつつ対応してまいりたいと考えております。
【初鹿委員】
財政当局と何を相談するんですか。
【井野政府参考人】
もちろん、予算計上に当たりまして、実際にかかる経費を、できるだけ効率的に行うことも必要でございますので、それも含めまして、必要な相談をさせていただくということでございます。
【初鹿委員】
もう時間が来ましたので、最後に、もう一回、改めて聞きますが、今までの予算計上の仕方は間違いだった、認めてもらえませんか。
【井野政府参考人】
繰り返しになりますけれども、桜を見る会につきましては、準備、設営に最低限必要となる経費を前提に予算を計上しているところでございます。
来年度につきましては、これまでの予算計上の考え方及び実際の支出状況などを踏まえつつ対応してまいりたいと考えております。
【初鹿委員】
では、これで終わりますけれども、最後に、一つ委員長にお願いなんですが、先ほど、この会場等設営業務の入札の金額が非常に不可解だということを指摘しました。
この入札の情報について、きちんと、まず予定価格の積算根拠も含めて資料を提出するように求めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
【牧原委員長】
後刻、理事会で協議をさせていただきます。
*1:一社?