安倍総理と年金と「不安をあおる」

安倍内閣不信任決議案での立憲民主党長妻昭議員の賛成討論のときに出た言葉です。

気になったのでちょっと調べてみました。

 

f:id:nade03gata:20190625142459p:plain

安倍晋三 不安をあお

開会日付:平成01年01月01日~令和01年6月21日
院名:すべて
発言者名:安倍晋三
検索語:不安をあお

で検索したところ20件が出てきました。
この中から年金に関するもののみ抜き出します

 

-----

第一次安倍政権

 

平成19年2月14日 予算委員会

安倍内閣総理大臣「ただいま御提案がありました緊急事態宣言をすべての被保険者に出す、これは年金そのものに対する不安をあおる結果になる危険性があるのではないか、私はこのように思うわけでありまして、(以下略)」

 

平成19年5月22日 文部科学委員会

安倍内閣総理大臣「年金について大切なことは、いたずらに不安をあおってはいけないんですよ。」

 

平成19年5月25日 厚生労働委員会

安倍内閣総理大臣「今回の年金記録の問題について、国民の視点に立って、行うべきことはすべてやるように、このように指示をいたしました。そして、しゃくし定規な対応をするのではなくて、まさにこういう問題があるという指摘があれば、その人の立場に立って対応するように指示をしたわけであります。この問題については、いたずらに国民の皆様の不安をあおってはいけない。」

 

平成19年6月14日 厚生労働委員会

安倍内閣総理大臣「私が答弁いたしましたのは、これは年金の問題というのは正に国民の信頼の上に成り立っておりますから、これは国民の不安をあおるようなことをしてはならない、それは厳に慎まなければいけない。」

 

※平成19年:年金記録問題(消えた年金問題)

-----

第二次安倍政権

 

平成28年2月5日 予算委員会

安倍内閣総理大臣「まさに年金の積立金は国内外の債券と株式の組み合わせでありますから、日経平均の動きがそのまま直に反映されるものではないということは申し上げておかないと、国民の皆様が誤解されて、不安をあおる結果になってしまってはならない、このように思います。」

 

平成28年9月27日 本会議

安倍内閣総理大臣「短期的な評価損を殊さらに取り上げ、年金制度に対する国民の不安をあおるような声も一部にはありますが、そのようなことは厳に慎むべきであると考えています。」

 

平成28年9月30日 予算委員会

安倍内閣総理大臣「年金積立金については、将来の安定的な年金の給付に向けて、長期的な視点に立って安定的かつ効率的に運用することを基本としています。」
(中略)
「殊さらこういうものを取り上げて不安をあおるというのはまことに遺憾なことだと私は思うわけでありまして、国民の皆様にはぜひ安心していただきたい、このように思うわけであります。また、むしろそういう不安をあおるということは厳に慎むべきではないだろうか、このように思うわけであります。」

 

平成28年10月3日 予算委員会

安倍内閣総理大臣「まさに不安をあおってはならないわけであります。そこで、これは大切なことなんですが、これはマクロ経済スライド調整期間の長期化を防ぐために我々は考えたわけでございます、まさにそのために。」

 

平成28年10月6日 予算委員会

安倍内閣総理大臣「政権を批判するためだけに、ここだけ取ってきて言わば年金の安定的な財源について不安をあおるような議論は慎むべきではないかと、このように思うわけであります。」

 

平成28年10月12日 予算委員会

安倍内閣総理大臣「あたかも五%カットが決まっているかのような印象を与えるのは……」
(玉木委員「いや、それは言っていません」と呼ぶ)
「いや、今の文脈では多くの方々が、五%切られるんじゃないか、こう思ってしまうわけでありますが、これはまさに不安をあおるものでありまして、我々は、しっかりと……」
(発言する者あり)

 

平成28年11月25日 厚生労働委員会

安倍内閣総理大臣「年金カット法案というのは、まさに、年金がカットされる、そのための法案であるかのごとくの印象を与えるわけでありまして、三割カットに至っては、全く根拠がないということが……」
丹羽委員長「御静粛にお願いいたします。」
(中略)
安倍内閣総理大臣「確かに、そうやって非難すれば、年金に対する、我々の法案に対する不安をあおるかもしれませんが、皆さんだって、決して皆さんの信用が上がることはないですよ、はっきりと申し上げておくけれども。」